サーキット走行会での服装は長袖、長ズボンでも可能というケースが多いですが、せっかくサーキットを走るのであれば、レーシングスーツでかっこよく決め、気分を高めて走行会に臨みたいものですね。
レーシングスーツは使用用途により仕様、価格に大きく差があるため初心者には分かりにくいものとなっておりますし、近くに専門店が無い方は試着してサイズ感を確かめることができません。しかし・・・ご安心下さい。
私がサーキット走行やレースを行う際に着用したレーシングスーツを事例に、初心者からレースに挑戦しようとされている方に向けて経験に基づき説明させていただきます。
1.レーシングスーツの種類
走行会に使用できる4輪用レーシングスーツは大きく分けて2種類あります。
1-1.屋内カート用スーツ
・走行会に長袖、長ズボンで出場するより見た目もそれなりに、それでいてドライビングにも集中できるようにしたい。また、費用も抑えたい方におすすめしたいスーツです。
・生地は綿とポリエステルの混紡のツイル素材で軽量で耐久性に優れたものです。
1-2.JAF/FIA公認耐火炎レーシングスーツ
・JAF(日本自動車連盟)公認のレース競技に出場する際に必要となる耐火炎レーシングスーツです。
・表地は防炎性素材生地で出来ております。
・救出の際に利用できる肩位置の引き手(肩章)が付いています。
👈このように運転席からドライバーを引っ張り出します。
・安全性を高めたい方には是非ともおすすめするレーシングスーツです。それゆえ費用も上がってきますが、性能は確保しお求めやすいエントリーモデルも存在しますので、このあとご紹介していきます。
2.サーキット走行会用スーツ
【ALPINESTARS(アルパインスターズ)KART INDOOR SUIT】
結論から申しますとショップ主催等のサーキット走行会では十分な機能を有しており、デザイン的にも良く、初心者からベテランまで幅広く安価に着用いただけるスーツです。
ロータスエリーゼでサーキット走行を始めた際に、実際に購入して着用しました。見た目は長袖、長ズボンより遥かに良く見え、走行会を更に楽しくしてくれるアイテムです。
サーキット走行では思っている以上に汗をかきますし、レーシングハーネスで体を固定し衣類に負担をかけますが、専用のスーツですので余計な気を使わずドライビングに集中できます。
実際の写真です。レーシングスーツとほとんど見た目は同じです!
ストレッチ運動もラクラクです
カラーは3種類
サイズについては、既製品ですので体に完全フィットさせるのは難しいですが、私の体形情報と写真の着用感を参考にしてサイズを決めて頂ければと思います。
身長:176cm、体重:67kgでサイズ表の「Mサイズ」です。おそらく「Sサイズ」では小さすぎる感じです。
当初、「Lサイズ」を購入したのですが大きすぎてサイズを「Mサイズ」に変更しました。
スーツは体形にピッタリ合ったのがカッコいいのですが、オーダーでない限りは難しいと思いますのでそこは妥協点ですね。
サイズ表:クリックで拡大できます
3.エントリーモデル(走行会、レース競技ともに可)
【sparco(スパルコ)SPRINT R566】
最新の耐火炎規格 FIA 8856-2018公認のレーシングスーツでありながらリーズナブルな価格が魅力のエントリーモデルです。
・初めてレーシングスーツを購入される方
・安全性を向上させ前述した走行会用スーツからステップアップしたい方
・サーキットライセンスを取得して本格的にサーキットを走行される方
等におすすめするレーシングスーツです。当然、JAF公認レース競技にも参加可能です。
私は、サーキットライセンス取得時に耐火炎レーシングスーツが必要であったために当該モデルの前モデルを購入使用しました。
「sparco(スパルコ)CONQUEST R-506」
前モデルですが使用感等をレポートします。FIA耐火炎規格公認ですので生地は難燃繊維のNOMEXを使用しており、厚みがありますが重量感は感じられません。
但しエントリーモデルということでコストを抑えているのが原因か、分かりませんが3回程度使用しましたら肩の縫い目がほつれて一部で裏地が見えるようになりました。このことでJAF公認競技には使用せず後述する他メーカーのレーシングスーツを購入した経緯があります。
サーキット走行会やサーキットライセンス所有者のスポーツ走行であればこの程度のほつれでは問題はないでしょうが耐久性に少し難があるようです。現行モデルでは改善されていることを願います。
耐火炎レーシングスーツということもあり走行会用スーツと比べて安心感が違います。
下の写真が現行モデルの【SPRINT R566】カラーは6色です
出典:sparco ホームページより
サイズは写真の通り体形に合ったベストな状態でした。
身長:176cm、体重:67kgでサイズ表の「50」です。少し小さめかなと思いましたが丁度よいサイズでした。参考にしてください。
サイズ表:クリックで拡大できます
4.レース競技用レーシングスーツ
【HPI Stage200 Racing Suit】
JAF公認競技レースに出場する際に購入したレーシングスーツです。
加入しているレーシングチーム員がほとんど着用しており信頼性があることで購入を決定しました。メーカーは日本であるため品質面に関して安心感があります。
結論としては丈夫で長持ちします。購入して2年が経ちました。着用回数は25回程度となりますが表面の生地はほつれ等もなく綺麗な状態を維持しています。当然、使用した度に洗濯を行っております。
HPIのレーシングスーツはStage100、200、300と3種類ありグレードが上がっていきます。私は中間グレードを選択しました。やはり価格はそれなりにしますがそれだけの品質は得られたと感じております。
素材はNOMEXの3レイヤーですが着用していて重量感は全く感じず、当然ですが着用してきた中で最も高級感があります。
レース参戦ともあり、RomanRacingとチームのロゴをプリントで入れてレーシング感が増しました。
赤ラインが特徴的でデザイン性も優れています。
出典:HPIホームページより
カラーは5色です。
サイズはさすが日本のメーカーらしく「XS/S/M/L/XL」のラインナップ。
身長:176cm、体重:67kgで「L」サイズを選択。チーム員が持っていた「L」サイズを試着させてもらい決定しました。スパルコに比べて、少し余裕がある感じですが「M」サイズであれば少しきつめかもしれません。
5.最後に
いかがでしたでしょうか。
ご紹介したのは実際に私が着用してものしかありませんので、数あるレーシングスーツのほんの一部しかご紹介できませんでしたが、経験に基づいた内容ですので信頼性はあるかと思います。
サーキット走行初心者の方は走行会用スーツで、まずはレーサーの気分を味わってみてはいかがでしょうか。
是非参考にして頂き、サーキット走行が更に楽しくなるレーシングスーツを手に入れてください。きっと違った風景が見えてきて人生がより豊かに感じられるでしょう。
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