AUTOPOLIS 86/BRZレース復帰に向けて整備を開始しました。148,000km走行でメンテする箇所は多数に渡りますが徐々に仕上げていきます。
今回は車検整備の一環でクラッチを確認。ORCのクラッチに変更して2年が経ちますが1年前から不調を感じており今回を機に確認です。
2年前に取り付けたORCクラッチ(シングルプレート)
【不調症状】エンジン始動直後の冷間時でのクラッチミートポイントが、クラッチを上げたら直ぐの位置になり遊びが全く無い状態。時々クラッチを切っても完全に切れないこともありました。エンジンが温まってきますと通常のポイントに戻ります。
【確認結果】プレッシャープレートの反りが発生。おそらくディスクも反りが発生。
【原因】原因として考えらることとしては、2年前のレースにおいて全開シフト(アクセルを戻さずシフトアップ)を行ったことであり、これが原因と判断。負荷がかなりかかり熱変形したのでしょう。
アクセルを戻す通常のシフトアップであれば。いくらレースとは言えこのような不具合は発生しません。また、タイムアップしたかも分からない状況ですので、毎回交換が出来る状況でない限り全開シフトは行わないようにしましょう。
【クラッチ交換】安価に修理するためORCはあきらめ、フライホイールは純正(中古)、クスコのクラッチカバー(中古)、ディスク(新品)に変更しました。
ORCの場合はフライホールが専用の軽量型となっており、今回純正に変更したことにより3,500r/min付近までのレスポンスが悪くなりましたが、サーキットではどのような違いが出るか今後確認していきたいと考えます。
ORC軽量フライホール
ORCディスク
矢印が反ったプレッシャープレート
クラッチを切った際にフライホールのシャフトとプレッシャープレートが赤丸の部分で干渉することで独特の「シャラシャラ音」が鳴ります。この音が聞けないのは少し寂しい・・・
ゴールドに輝くのORCクラッチカバー
取付けは信頼あるショップにて行ってください